質屋は消費者金融とは違います

質草って

質屋で融資を受けるには価値のある担保(質草)が必要になります。

サラ金も質屋もお金を貸してくれるのでプアな学生やサラリーマンが我先にと 足を運ぶ人気のお店ですが、質屋では質草を求められます。 その質草とはどんな意味があり性質のものでしょうか。 質草とは担保で、その価値に合わせて融資の額が決まります。 担保ですのでそれなりの金銭的価値がなければ質草にはなりませんが、価値ある 品ならそれだけで十万円でも百万円でもお金を貸してもらうことができます。 よく質草に使われる物品には貴金属や宝石がありますが、これらはブランド品や 精巧な技術とは関係なく材質そのものに大きな価値を持っています。 金なら10グラムでも数万円の値段が付きますし、ダイヤモンドも1カラットで 数十万円の価値を持っています。 なので鑑定書を一緒に持ち込めばけっこうな額の融資を即日受けられますが、 多く所有している人は意外と限られているかもしれません。 キャバクラでアルバイトをしてたらお客さんにプレゼントしてもらった、スナック のママをしているからお誕生日に贈られた、と水商売に関わる業務をする女性には 貴金属や宝石が集まってくるかもしれませんが、そうではない普通のOLさんだと 金塊を所有してたりジュエリーを何百個も持っていることはそうないでしょう。 なので質草にこれらを利用するとしても片手で足りる位の数しかないでしょうが、 もっと使われる品にはどんなものがあるのでしょうか。 男性だとカメラや腕時計を質草にすることが多そうで、数百万の腕時計を担保に してお金を融資してもらうことが多そうな気がします。 他にもブランド品が質草としては一般的で、人気のある品ほど価値があると鑑定 されて融資額もウハウハになります。 基本的に質草として優れているのは換金性の高い品で、すぐに処分してお金にする ことが可能な物品ほど良い査定をしてもらえます。 なぜかというと質草を預けて融資を受けた場合、その融資されたお金に利子を 付けて返済しなければ質草の所有権は質屋に移動するからです。 お金を返さなければ担保に設定した物は戴くよ、というわけでその品は遠からず 換金されることになるのです。 融資される額は質草の2~3割と言われていますが、あまり高くないのは融資が 返済されて質草も所有者に返される前提だからです。 借りたお金に利子を付けて返せば質草を失わないで済むので、それほど高額な 融資を必要としないのならその方がお互いにとっていいのです。 もし預ける物品を失ってもいいからもっとお金が必要だというなら、質草では なく買取してもらったほうが高額を手に入れられるので、場合によっては持ち込む 店を変えたほうがいいこともあります。 金塊やインゴットをお金にしたいのなら貴金属を専門に扱うショップの方が良い 査定をしてもらえるかもしれませんし、ブランド品の腕時計なら買取を強化して いるリサイクルショップの方がたくさんお金を用意してくれるでしょう。 質草とは担保であり買取ではないことを海よりも深く理解しておかなければ、 少しばかり損をしてしまうケースもあることを知っておきましょう。 質流れして担保を回収された場合、それがリサイクルショップで換金された時に 融資を受けた額よりも高額だとしてもその差額はあなたの物にはなりません。 所有権が移った時点でその権利がないことは明白で、いくら融資したかに関わらず 全てが質屋のものになるのです。 あなたに融資した額以上で換金できなければ商売として成立しませんし、この差額 を質屋の利益とするのも至極当然の話です。 なので最初から手放すつもりなら質草ではなく買取してもらう、手放したくはない のなら返済をするのが賢い質屋との付き合い方になります。